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コンテナハウスとプレハブの違い

海上輸送などで見かけるコンテナハウス。工事現場でよく目にするプレハブ。似ているように思えますが、そこには大きな違いがあります。選び方を間違えないよう、ポイントごとに比較してみました。

コンテナハウスとプレハブの違いとは

コンテナハウスとプレハブは、材料に鉄骨を用いていることや、工場で生産されていることなど、多くの共通点が見られます。

しかし、比較するとさまざまな点に違いがあり、同じ物だと思って使い道を間違えると失敗してしまうことも……。

違いをしっかり把握して、それぞれ適した使い方をしてみてください。

構造の違い

プレハブは軽量鉄骨

「プレハブ」は、正しくは「プレハブ工法」と呼ばれています。
建物の一部、または全てを工場で造り、建築現場で組み立てることで完成し、電気の配線やドア・窓、照明・換気扇などはその後に設置されます。

そしてプレハブの骨組みを構成するのが、「軽量鉄骨」と呼ばれる厚み6mm未満の鉄骨です。

コンテナハウスは重量鉄骨

コンテナハウスと言うと、大型船に積まれる海上輸送コンテナを思い浮かべる方も多いと思いますが、現在は建築専用コンテナも存在します。

海上輸送コンテナを利用し、住居を建築する場合も、内外装を改装したり、複数のコンテナを積み重ねて多階層化するなど、用途は多彩。

「重量鉄骨」と呼ばれる、建築用に開発を行った厚さが6mm以上の鉄骨を使って建築されます。

やはり建築現場に運び込まれる前に、工場で造り上げられるものの、プレハブ工法とは異なる点が。

ドアや窓、換気扇といった設備も、事前に工場で全て取りつけ、ほぼ完成に近い形での搬入となります。

施工期間の違い

プレハブの施工期間は、サイズによって差がありますが、40坪クラスだと1週間以上かかると考えられます。

大半が工場で造られていることから短期間で施工できるケースもありますが、どうしても現場で組み立てる必要があるためです。

また、天候次第では工期が延びる場合もあります。

一方のコンテナハウスは、工場ですでに組み立てられているため、あとはトラックで現場に搬入するだけとなります。

最短で1~2日あれば設置が完了し、天候を気にすることなく施工を行えます。

耐久性の違い

プレハブは軽量鉄骨で構成されているため、耐久性は重量鉄骨でできているコンテナハウスには及びません。

しかし、メンテナンスさえ怠らなければ、10年以上使い続けることができる強さがプレハブにはあります。

ただし、海辺など潮風による塩害、または豪雪地帯などに建築した際は、劣化しやすいので注意が必要です。

一方、コンテナハウスはもともとは海上輸送を目的としているため、塩害にも耐えられる構造となっているのがメリットです。

組み立てる際、さらに塩害対策を施せば、海辺の地域でも長く使用できるでしょう。

きちんとメンテナンスを行えば、40年以上にわたって済み続けることが可能です。

また、積み重ねることを前提として造られているコンテナハウスは、コンテナ4つ分の重さに耐えられます、

豪雪地帯などでも雪の重さに負けない耐久性を持ち合わせています。

費用の違い

プレハブでは工場で大量生産され、また、軽量鉄骨で構成されていることから比較的に費用が安く済む工法です。

ただし、現場での組み立てが必要なため、人件費がかさみむことを考慮しなければなりません。

電気など現場でのライフラインの確保、断熱や防音の工事など含めると、坪単価で30万円ほどが目安となります。

コンテナハウスでは、組み立てにかかる人件費は抑えられますが、軽量鉄骨でできているプレハブと比べ、骨組みとなる材料費は高くつきます。

予算は安くても坪単価50万円からと考えておきましょう。

居住性能の違い

軽量鉄骨と重量鉄骨では、壁の厚さにも違いがあります。

そのため軽量鉄骨製のプレハブより、壁の厚い重量鉄骨でできているコンテナハウスのほうが、断熱性や防音性にも優れています。

さらに、コンテナハウスに断熱処理を施せば、季節を問わず温度や湿度をコントロールでき、快適性が増すでしょう。

外観の違い

工場で大量生産しているプレハブには、あまりデザインのバリエーションがありません。

コンテナハウスも同じく工場で生産しているものの、ドアや窓はもちろん、その設計には購入者の希望をかなり反映することができます。

そのため商業用としても使い勝手が良く、幅広い利用をできるのが魅力です。

設置場所の違い

現場で組み立てるプレハブは、設置する場所に合わせて形状を変えることができます。
基本的には建築材料を運ぶトラックの通れるところであれば、場所を選ばず施工可能。

では、コンテナハウスはどうかと言うと、工場で事前に組み立てられているため、敷地の形によっては搬入が難しい場合もあります。
少なくとも目的地までコンテナを運ぶ大型トラックが通れるスペースが必要です。

まとめ

似ているように思えても、コンテナハウスとプレハブを比較すると、さまざまな違いがあることがわかります。

どこにでも設置でき、コストを抑えて設置可能なプレハブは、一時的な住居や物置といった使い道に適していると言えるでしょう。

対してコンテナハウスは、塩害や大雪にも負けない高い耐久性を誇り、住居として長期間暮らすことのできる建築物です。

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