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断熱性を理解する

コンテナハウスの住み心地を追求する上では、断熱性にこだわることが重要。コンテナハウスの断熱対策についてまとめた。

コンテナハウスの断熱性

コンテナは鉄を使って造られることが一般的である。鉄は金属の中でも特に熱伝導率が高く、外気の影響を受けやすいため、居住用の素材としては向いていない。

住みやすいコンテナハウスを実現するには、断熱対策が必要不可欠なのである。

内断熱

コンテナハウスの断熱対策として最も手軽で一般的なのが、内断熱と呼ばれる方法である。

これは、グラスウールやウレタンフォームで造られた断熱材をコンテナハウスの内壁に敷き詰めることで、外部の気温が室内に伝わることを防ぐ方法を指す。

内断熱は比較的低コストでの導入が可能で、一定の範囲内であれば空調が効きやすいというメリットがある一方で、室内外の温度差による結露が発生しやすいというデメリットもある。

発泡ポリウレタンフォーム

グラスウールやウレタンフォームを使用する他に、発泡ポリウレタンフォームの液体スプレーを散布する断熱対策もある。

発泡ウレタンスプレーには、一般人でも簡単に使用できる1液と、専用資格の保有者飲みが扱える業務用の2液の2種類がある。

1液、2液ともに高い断熱性を誇る一方で、グラスウール性の断熱パネルと比べるとコストがかかる点がデメリットである。

外壁断熱

上述の2つが建物の内部に施す断熱対策であるのに対して、コンテナの外壁に断熱性のパネルを装着するという断熱方法もある。

内断熱と異なり外壁を覆うため室内に結露が発生せず、断熱性も高い点が大きなメリットである。

一方で、コンテナハウス特有のメタリックな外装が残らなくなる、他の断熱対策と比較してコストが割高になるといったデメリットもある。

床断熱

一般的に断熱と聞くと「壁に施す」というイメージがあるかもしれないが、断熱効果を比較する上で侮れないのが床断熱だ。

特に冬の寒さ対策に関しては、床断熱を施した室内では身体が底冷えを防ぐため非常に効果的である。

外断熱と違ってコンテナハウス本来の外装を損なわないという点も、床断熱の大きなメリットと言える

断熱と結露の関係

結露は、外気温と室内の温度の差が大きいときに、その境目に水分が付着して引き起こされる。しかし、しっかりと断熱を行っていると、結露を防ぐことができる。

結露とは

結露は、空気が冷たいものに触れて急激に冷やされたときに、空気中の水分が凝縮され、水滴として現れる現象を指す。この結露を放置してしまうと、以下で紹介するようにさまざまな問題の原因となる。

結露が引き起こす問題

表面結露でカビ・ダニ発生

窓ガラスが水滴で濡れているような状態は、「表面結露」と言う。この水分は、カビやダニが発生する原因となり得るものだ。カビやダニが増えてしまうと、ぜんそくやアレルギーといった健康不安を引き起こしてしまう。特に、室内の角や家具の裏側など、湿気がたまりやすい場所は要注意だ。

内部結露で建材の腐敗

表面に現れるものだけでなく、柱の内部などに入った水分が結露することを「内部結露」と呼ぶ。内部が湿気てしまうことで、建材が腐ってしまう原因となってしまうこともあるだろう。ただし、コンテナハウスの場合は鉄骨なので、比較的安心ではある。

錆の発生

ただし、鉄が水分にさらされることで、腐食とは別の問題が発生することがある。鉄骨の建物にとっては避けたい、錆である。コンテナはもともと荷物を海上輸送するために作られたものであるため基本的に錆の対策はされているが、長年使ったものだと効力が落ちて錆びてくることがあるので注意したい。

不快な空間

また、結露がひどくなると室内自体がじめっとした、不快な空間になってしまうことがあるから、注意が必要だ。

コンテナハウスの結露対策

外断熱

コンテナハウスの結露対策としては、断熱材で覆うことで、外気温の影響を受けにくくするというものがある。ただし、外観を損ねてしまう場合があるので、やり方には注意が必要だ。

暖かい地域に建てる

コンテナハウスを建てる場所を、暖かい地域にしてしまうというのも、一つの方法と言える。別荘的に使うのであれば、場所も考えるようにしよう。

コンテナハウスが
夏暑くて寒いは間違い

コンテナハウスはしっかりと断熱対策をすれば、夏は涼しく冬は暖かい、住み心地の良い空間を実現することも十分に可能である。

将来的にコンテナハウスの購入を検討中の方は、断熱対策の方法や費用まで合わせて計画するとよいだろう。

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