コンテナハウスで備える

建築用コンテナハウスのメリットを活用すれば、医療目的や災害シェルターなどの用途でも有効活用が可能だ。

コンテナハウスを医療用コンテナや、避難シェルターとして利用した例をまとめている。

コンテナハウスハウスで
感染症に備える

短い工期で設置できる

近年ますます大きくなる医療現場の診療所ニーズに対応するために、医療目的でコンテナハウスを活用するケースが増えている。

コンテナハウスは組み立てたまま長距離間を輸送できるため、従来の診療所に比べると突発的な医療ニーズへ迅速な対応が可能だ。

加えて、一般的なテナントに比べると、建材調達や設置にかかる初期費用を抑えることも可能で、短い工期で設置できることもコンテナハウスの強みである。

柔軟に空間を調整できる

コンテナハウスの耐震性や耐久性は近年大きな注目を集めており、実際に2011年の東日本大震災発生後は東北地方の多くの災害現場で仮設住宅としてコンテナハウスが利用された。

柔軟に空間を調整できる点や、防火性・防音性に優れている点も、コンテナハウスが災害現場で活用される理由だ。

災害用コンテナとは、建築用コンテナハウスの中でも特に災害時における利用に特化したコンテナを指す。

通常のコンテナハウスと大きく異なる点は設置に要する時間で、災害用コンテナは最短数分で設置できるように作られている。

一刻を争う災害現場での利用を想定して、無駄を省いたシンプルさと利便性の高さが災害用コンテナの特徴と言える。

近年注目度が高まっているコンテナハウスには、利用する上で様々なメリットがある。

大きなメリットは、一般的な木造物件と比べると低コストかつ短期間で設置が可能で、すぐに使い始められる点にある。

加えて、仮説プレハブには出せない重厚感漂うメタリックな外装は、カフェやホテル等の商業利用にも向いている理由だ。

日本国内でコンテナハウスの耐久性や汎用性に大きな注目が集まるきっかけとなったのは、2011年の東日本大震災発生後の仮設住宅問題だ。

当時、町民の約6割が避難を強いられていた宮城県女川市では、土地が限られている状況で早急な仮設住宅建設が求められた。

コンテナハウスはその耐久性の高さに加えて、コンテナ同士を重ねることで少ない土地でも収容力を調節できる点や、短期間の工事で設置可能な点が評価され、女川市の住宅問題解決に大きく貢献した。

コンテナハウス活用事例としては2011年2月にニュージーランドのクライストチャーチで発生した地震により大きな被害を受けたショッピングモールの事例も挙げられる。

同ショッピングモールは地震発生以前から地域住民に人気であり、一刻も早い復興を目指してコンテナハウスを活用した復旧が進められた。

その後、同モールは「リ・スタート」という名前で営業を再開し、今では観光スポットとして人気を博している。