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コンテナハウス投資のメリットと注意点

変わったタイプの居住スペースとして注目されているコンテナハウス。いわゆる住居としてだけではなく、住居の離れに趣味や作業用のスペースを設ける、あるいは店舗としての利用についても、近年は大きな注目を集めている。

また、最近ではコンテナハウスについて投資を目的とした活用をされるようにもなってきている。どんなメリットがあるのか、細かく見ていこう。

コンテナハウス投資とは

コンテナハウス投資は、最初から賃貸住宅使用として作ったコンテナハウス群を貸し出すものだ。アパートやマンション運営の一種で、従来の物件と一味違った特徴的なデザイン性などから、コアな利用者からの支持を集めている。一般的な賃貸物件とは違うものを求める人たちの間で訴求できれば、安定した運営も期待できるだろう。

コンテナハウス投資のメリット

コンテナハウス投資を行う上で、注目しておきたいメリットについて紹介していこう。

固定資産税を抑えられる

所有している土地には固定資産税がかかるが、建物が建っていると減額措置が受けられる。しかし、更地のままであればその対象にならず、非常に高額な税金がかかってきてしまう。

しかし、一定の条件を満たしたコンテナハウスを設置することによって「小規模住宅用地の減額の特例」の適用対象となり、大幅な減額措置が受けられることとなる。収益が期待できるだけでなく、節税対策としても有効だ。

建築費用が安い

コンテナハウス群は、住居スペースとして製造・改良されたコンテナを組み合わせて作られる。通常の建築物と比べると稼働開始までの手間が少ないので、建築費用についてはゼロから建物を建てるよりも安価に抑えられる。ただし、木造アパートなどと比べると多少割高にはなる。重量鉄骨の建物を建てるよりは安い、くらいでイメージしておくといいだろう。

耐久性・防音性が高い

コンテナハウスのコンテナは、もともとは海上輸送などを目的として製造されたもの。鋼鉄でできており、非常に頑丈なつくりになっている。そのため、住居としても耐久性は非常に高いだろう。また、木造住宅よりも防音性は高くなっている。

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設置工事が簡単

通常、建築物は地盤を整備し、基礎を埋め込み、その上に建物を建てていく。しかしコンテナハウスの場合、工場で製作した建物を現場に運んで設置する、という形式になる。建築基準法をクリアするための基礎工事などは行う必要があるが、従来の集合住宅と比べた場合、工期に関しては大幅に短くなっているため、あまり日を置かずにスタートできるというメリットがある。

また、出来上がっているものを設置するので、高度な技術を擁する職人も不要だ。

差別化ができる

コンテナハウスを利用した賃貸物件は、現状ではそれほど多くはない。そのため、他の賃貸住宅との差別化を図るにはもってこいだと言えるだろう。また、外壁塗装などで個性を出すのも比較的容易なので、場所によっては少し奇抜なデザインにしてみてもいいかもしれない。それによって、コアなファンを獲得することも期待できそうだ。

コンテナハウス投資における注意点

これまでコンテナハウスについて、いろいろなメリットを挙げてきた。しかしもちろん、注意しなければいけない点もある。メリットだけに目を向けていると、大事な準備や心構えがおろそかになってしまうため、前もって注意点もチェックしておこう。

立地に制約がある

コンテナハウスは、土地に設置する形で建築していく。形状も、基本的には四角いものになるだろう。そのため、土地の形がいびつ、あるいは傾斜があるなどの場合、そのままではコンテナハウスを建てられないということもある。立地に関しては、前もって確認しておくべきだ。また、コンテナハウスを運ぶ際には大型トレーラーを使うことになるので、トレーラーが入れないような場所だと、設置はできない、あるいは大幅なコストアップが生じる、と考えておいた方がいい。

ローンを利用しにくい

不動産投資の場合、投資ローンを使うのが一般的となっている。ただ、コンテナハウスは投資物件としてまだそれほど長く用いられているわけではなく、金融機関にも実績がまだそれほど多く蓄積されているわけではない。そのため、ローンについては少し評価が出にくく、まとまった金額のローンは通りにくいといわれている。そのため、もしローンを組むのであれば、過去にコンテナハウスに融資をした経験が豊富な業者を選ぶようにするといいだろう。

賃貸経営した場合の利回り

賃貸物件経営をする際、特に重視するのは利回りだ。実際に、通常の物件と比べてどのくらいの利益が出るのかを、比較してみよう。

鉄骨アパートの場合

鉄骨アパートの場合、坪単価あたりの建築費用は100万円と言われている。100坪の土地にアパートを建てたら1億円。そこに賃貸料10万円の部屋を8室作った場合、賃料は80万円×12ヵ月で960万円、利回りは9.6パーセントとなる。

コンテナハウスの場合

コンテナハウスの場合、建築費用の見積もりは鉄骨アパートと大きく変わる。坪単価ではなく、輸送費や設置費用などが建築費用に該当するからだ。たとえば、20フィートサイズのコンテナの場合、本体代金と輸送費や内装工事費用でトータル300万円ほどがかかると言われている。これで6万円の部屋を20室用意した場合、賃料は120万円×12ヵ月で1440万円、利回りとしては20パーセントを超える。

もちろんこれは一例だが、うまくやればコンテナハウス投資によって鉄骨アパート以上の利益を出すことも可能だ。

トレーラーハウス投資との比較

コンテナハウスとよく比較されるのが、車で移動できる小さな家「トレーラーハウス」だ。こちらも、最近では賃貸用として活用されるようになってきている。

そこで大きな違いになるのが、税金だ。コンテナハウスの場合、建造物と見なされるので固定資産税がかかる。一方でトレーラーハウスは扱いとして「車両」になるので、固定資産税はかからないが、自動車税など車にかかる税金の支払い義務が生じる。また、不動産登記に関しては、通常とは別の手続きを踏まなければ行えないので、そのあたりの手間がかかると言えるだろう。

コンテナハウスであれば地方・郊外にも強い

コンテナハウス投資のメリットとして、地方や郊外など、場所をそれほど選ばずにスタートできるという点が挙げられる。そのような場所は賃料が安くなる傾向にあるため、初期投資のかかる鉄骨アパートなどの場合、元手を回収するのに想定以上の時間がかかったり、場合によっては元手を回収できないまま不良債権化する可能性もあり得る。

一方でコンテナハウスであれば元手が比較的少なく済む上、うまくいかなければ他の良さそうな場所にコンテナごと移設することも可能だ。これが、コンテナハウス投資が地方や郊外に強いと言われるゆえんだ。特に、ある程度の土地や道幅が確保できているようなところであれば、その利便性はさらに増すだろう。

リゾート地がおすすめ

そして、さらに注目したいのが、リゾート地だ。リゾート地に来る人たちは、普段の生活にはない非日常を求めている。そこで、外観から一風変わった印象を与えられるコンテナハウスは、貸別荘的な扱いとして人気になる可能性を秘めている。実際にリゾート地でコンテナハウス経営に乗り出す人は増えてきているし、うまくいい土地を確保できれば、想定以上の利回りを出すことも期待できるかもしれない。興味があるならまずは一度、現地を調査してみることをおすすめする。もしかしたら、思いもよらなかった好条件の土地やロケーションに出会えるかもしれない。

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