災害時におけるコンテナハウスのメリット

コンテナハウスは、耐久性に優れた頑丈な建物であり、災害にも強いことが特徴の一つだ。災害時にはシェルターとしても活用でき、注目が集まっている。

ここでは、コンテナハウスの災害への強さに加え、日本で頻発する災害についても紹介。万が一のときに、大切な住居と命を守るための参考に役立てていただきたい。

日本における災害と被害

災害は2種類に分けられる

災害は、気象災害と地象災害の2種類に大きく分けられる。前者は、台風や洪水、大雪、雷といったように、天候の動きが原因となって生じるもの。一方、後者は、地震や土砂崩れ、津波など、地面の動きによって引き起こされる。いずれも、災害が起きるタイミングを推測したり、被害の大きさを想定したりということが難しく、不測の事態への備えが重要である。

被害に対する準備

気象災害や地象災害が起こると、住居には大きなダメージが及ぶ。地震を例に挙げると、規模が大きいものでは建物が倒壊することもあるほどだ。

また、台風のときには、窓ガラスが割れたり、床下浸水が起こったりといった被害も考えられる。

建物自体の耐久性はもちろん、災害が起こりやすい地域を予め認識しておくといったことも必要になるだろう。

仮設住宅としての需要

災害によって自宅が倒壊し、居住できる住居を失った人々に対して用意される仮設住宅。コンテナハウスは仮設住宅としての需要、価値が高いという特徴がある。コンテナハウスがどのような点で仮設住宅に適しているのか紹介していく。

狭いスペースにも対応可能

構造上、複数のコンテナを積み上げられるため、あまり広いスペースを確保できない場合でもコンテナハウスは建築可能だ。多層化することによって、多くのコンテナハウスの仮設住宅を設置できるのだ。

短期間で施工可能

コンテナハウスは、工場で一定の加工を済ませておくことで、施工の時間を短縮できる。一般的な仮設住宅と比較しても、現地での作業時間が減り、職人不足にもなりやすい災害後において、大きなメリットがあると言える。

優れた耐久性

コンテナハウスの一番の特徴である耐久性。災害によって家屋の倒壊が起きているなか、耐久性に優れていることは避難者の精神的にも安心感をもたらすだろう。また、塩害対策を施しておけば、沿岸部の被災地であっても劣化を心配することなく利用ができる。

災害時のコンテナハウス活用法

災害時の仮設住宅として活躍するコンテナハウス。最近では、シェルターとしての活用においても人気を集めている。

通常の家屋の場合、たとえ耐久性に優れている建物だったとしても、災害時には倒壊の可能性は避けられない。室内に保管してある災害グッズを取りに行った際に、天井が崩れて身動きが取れなくなるという危険性も考えられる。

コンテナハウスの場合、高い強度を誇るコンテナによって倒壊の可能性は限りなく減少される。構造的にも、平たくドッシリとしたものになっているため、物の保管としての活用だけでなく、人間の避難シェルターとしてもその効果を存分に発揮するだろう。

災害時に備えて設置する際のポイント

シェルターと聞くと、「地下にある避難場所」というイメージがあるかもしれない。しかし、コンテナハウスであれば、頑丈な避難所として敷地内の庭に建てておくだけで、災害時に心強い避難場所として活躍することだろう。

また、普段はセカンドルームやガレージなどとして活用すれば、日常的にも役立てられる。

災害が多い日本において、大切な我が家と家族を守ることを考えると、コンテナハウスはおすすめの選択肢として検討したいところだ。

ただし、コンテナハウスを建てる場合は、建築基準法に沿って建てる必要があることを忘れてはいけない。建築基準法の規定から外れたものは違法建築と見なされるため、事前に確認しておく必要がある。